- No
- 793
- Date
- 2010.05.01 Sat
細川家の野望つづき


大倉集古館はええのう。
それはそれとして「細川家の至宝」
目白台の永青文庫は存在は知っていたけど見にいく機会がなかった。
現当主は元総理大臣細川護熙。
先代護貞は近衛文麿の秘書。
「東条英機を殺して一緒に自害しましょう!」と言って近衛さまと泣いた。
祖父護立が十七歳に一本の太刀を購ったのが永青文庫の始まりだった。

細川忠興の兜はパーツ分割がなんともモダン。
まびさしのディティールがフリッツメットみたいだ。
羽根飾りを立てるのは角とかだと騎乗で森林に駈け入ると枝にぶつかって落馬するからだとか。
実戦往来の発想がリアル。

後の世代が作った兜は実戦を経ないがためでっけえ角とかつけたりして。
いっそ古くさいデザインにもどっていたりする。

「利休尻ふくら」とか「浅野尻膨」とか尻が好きなのか?
好きなのだな!?
ううむ茶入は唐物なのか。
でも仁清もいいけど。
茶杓「ゆがみ」とか聞くと古田織部の影響なのか?
ゆがみ要塞“うぎゃあ”なのか!?
などといらん妄想しつつ名物を堪能。
おおう“おとごぜ”じゃ長次郎先輩!
掛分茶碗「忘八」!
おまいは小池一夫か~ッ!

白隠禅師の書がいいぞ!
「暫時不在 如同死人」
逃げ隠れするのは死んだのと同じことだ、と言って賊に殺された坊主がいた故事。
解釈はいろいろあろう。
同人誌を作らないのは死んでいるのと同じことだ。

菱田春草の「黒き猫」のぽわぽわ感がたまらぬ。
かまいたひ。
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